株式会社和漢
「何者でもないインターン生」が、組織の心臓へ。泥臭く歩んだ1年間の成長の軌跡

「何者でもないインターン生」が、組織の心臓へ。泥臭く歩んだ1年間の成長の軌跡

#peopleひと

【Summary】
・「電話が苦手」「自信がない」という弱さを抱えながらも、属人化していた営業ノウハウをデータと統計で「仕組み化」することで突破口を開拓。
・センスや才能に頼らない再現性のある組織づくりで四半期MVPを受賞した。

    Profile

  • 玉城 真央 -Tamashiro Mao
    CS部 学生リーダー

    「自信のない大学生」から覚悟を決めて和漢のインターンに参画。電話営業で挫折を経験するも、苦手だからこそ見出した「仕組み化」を武器に四半期MVPを受賞。現在はCS学生チームのリーダーとして、属人化していたノウハウのデータ化・標準化を推進する。「内向的でも輝ける」新たな成功モデルを和漢の中で体現している。

「普通の大学生活」から卒業する決意

今の活躍の裏に、壮絶な葛藤があったと伺いました。まずは和漢との出会いから教えてください。

そうですね、今でこそこうして「仕組み化のプロ」なんて言っていただけるようになりましたが、インターンを始めた当初の私は、自信のかけらもない、ただ焦燥感に突き動かされているだけの大学生でした。

私は地方の大学生で、自分の学歴に対して強いコンプレックスを持っていました。それも経済的な理由で選んだ大学でしたので、そこで漫然と過ごす日々に恐怖を感じていたのです。GPA(成績評価)を上げることに必死だったのも、将来への不安を数字で埋めたかったからかもしれません。「このままでは、就活市場で誰にも見向きもされない。何者でもない自分を変えなければ」と思っていました。

そんな時に、キャリアサイトを通じて出会ったのが和漢でした。実は、面接を受ける前に私の心を決めた大きな出来事がありました。10月1日に行われた、本社の“5階増床イベント(※1)”です。

面接前に参加したイベントの空気はいかがでしたか?

衝撃的でした。そこで目にしたのは、ある先輩の「内定決意表明(※2)」でした。
その先輩は、声を震わせながら「この会社に救われました」と涙ながらに夢を語っていました。それまで私にとって、仕事とは「生きるために我慢してこなすもの」という冷めた認識でした。でも、ここでは人が本気で熱狂し、会社に救われ、そして会社のために自分を磨こうとしている。その圧倒的な熱量に触れて、「私もこの輪の中に入りたい。ここでなら、何者かになれるかもしれない」と、選考を受ける前に心の中で入社を決めていました。


※1 五階増床イベント:事業拡大に伴ったオフィスフロア拡張を祝う社内行事。
※2 内定決意表明:入社を控えた学生が、全社員の前で自身の覚悟やビジョンを宣言する和漢の伝統。

“期待”から”覚悟”へ

選考プロセスでは紆余曲折があったそうですね。

はい。実は適性検査(※3)の結果が、和漢の社風とは全く合っていなかったのです。慎重で、リスクを過剰に気にしすぎる私の特性は、スピード感溢れる和漢には不向きだと判断されかけました。それを救ってくれたのが、後に私の上司となる樋口さんでした。

「真央ちゃんの結果は確かにマッチしていない。でも、俺が一緒に働きたいと思ったから採用した。責任は俺が持つ」

言ってくださったのですが……正直、最初は「この人、口が上手いから誰にでも言っているリップサービスだろうな」と、十分の一くらいしか信じていませんでした。

では、いつ和漢で働くことを覚悟されたのですか?

初めて二人で食事に行った時です。樋口さんは、彼自身が描く今後のキャリアプランや、和漢のCS部門をどうしていきたいかというビジョンを、熱烈に語ってくれました。そして最後にこう言ったのです。

「俺の描く未来には、真央ちゃんの緻密さや、物事を整理する力が絶対に必要なんだよね。本気で、一緒に働いてほしいと思っている」

その言葉には、上辺だけの励ましではない、切実な“思い”が宿っていました。その時、私の心の中で「期待」が「覚悟」に変わりました。「この人は、私という人間を信じて、リスクを取って採用してくれた。私が情けない姿を見せることは、この人の決断を間違いにすることだ。それだけは絶対にさせない」と覚悟を決めました。

※3 適性検査:インターン生が面接前に受ける性格診断テスト。採用の指標になる。

震える手で受話器を握り続けた「200万の壁」

期待とは裏腹に、実際の業務では苦戦したとお聞きしました。

最初は本当にどん底でした。配属されたCS部門の主な業務は「電話営業」なんですが、私はプライベートでも、デリバリーの注文ですら手が震えるほど電話が苦手なタイプなのです。案の定、業務に全く適応できませんでした。

営業トークのロールプレイングは6回連続で不合格でした。初めて電話を取った時は、用意したスクリプトが全て頭から消えてしまい、泣きそうになりながら「少々お待ちください」を繰り返すのが精一杯でした。

11月には「200万の壁(※4)」への挑戦もありましたね。

はい。同期たちが着実に20万、30万と数字を積み上げていく中、私の進捗はずっと最下位でした。毎日、オフィスに向かう足が重く、プレッシャーで吐き気がするほどでした。

「やっぱり向いていないんだ」と諦めそうになる私に、樋口さんは「もっと架電しろ!」なんて怖く叱ることは一度もありませんでした。代わりに、「今、真央ちゃんが掴み取ったその数万円の売上は、間違いなく君の努力の結果だよ。その一歩を大切にしよう」と、私の小さな変化を見逃さずに肯定し続けてくれた。その支えがあったからこそ、私は「もう一度だけ、明日も受話器を握ってみよう」と思えたのです。

※4 200万の壁:インターン生が高い目標として掲げる月間売上ライン。個人の営業力と粘り強さが試される。

苦手だからこそ見えた「仕組み」の価値

電話営業への苦戦を経て、どのように「仕組み化」という活路を見出したのですか?

転機は、後輩の「200万の壁」伴走を任されたことでした。後輩に仕事を教える中で、大きな違和感に突き当たったのです。それは、先輩方が培ってきた素晴らしいノウハウが、全て「口伝」であり、完全に属人化していることでした。

「この商材で成果を出せているのは、ある人のセンスに依存しているから。でも、いなくなったらこの知見は消えてしまう。これでは組織としての成長がない」

私は、自分自身が電話の才能で勝負するよりも、「誰がやっても同じように高い成果を出せる仕組み」を作ることこそが、自分の使命ではないかと考えるようになりました。

そのために、データや統計の勉強を始められたのですね。

はい。とはいえ、最初からスキルがあったわけではありません。高校の授業でエクセルを少し触った程度でした。でも、「みんながもっと楽に成果を出せるようにしたい」「頭の中にあるアイデアを形にして共有したい」という強い欲求がありました。

それを実現するために、必要になったらその都度ネットやAIを駆使して調べ、夜遅くまで一人で画面と格闘しました。関数を一つ組むのにも何時間もかかりましたが、それが形になり、実際にチームの受電効率が上がったり、数字の可視化ができたりした時の快感は代えがたいものでした。

「できない」と言って諦めるのではなく、「期待に応えるために、必要な手段をその場で手に入れる」。 この泥臭い繰り返しの結果が、いつの間にか私のスキルセットになっていました。

“学生だから”をやめ、一人の”社員”へ

2月に沖縄で行われた「7つの習慣」合宿(※5)について教えてください。

あの合宿は、私の人生の大きな分岐点になりました。合宿中、雨の降る沖縄の海辺で樋口さんと二人で話す機会があったのです。そこで樋口さんは、これからのCSチームが目指すべき理想像を語り、最後に静かに、でも力強くこう言いました。

「真央ちゃん、俺は来月から、君のことを『内定者インターン』としてではなく、『一人の社員』として接していきたいと思っている。その覚悟はあるか?」

“インターン”から”社員”へ。その言葉をどう受け止めましたか?

心臓が跳ね上がるような衝撃でした。それまでは無意識に「まだ学生だから」という逃げ道を作っていたのかもしれません。でもその言葉を聞いた瞬間、自分の中にプロとしての自覚が、熱い塊のように宿ったのです。

「私はもう、教わるだけの学生ではない。この組織を背負い、価値を生み出す一員なのだ」
そう決意したとき、視界がクリアになりました。自分の居場所はここだ、と確信した瞬間でした。

※5 七つの習慣合宿:和漢が社本としている「7つの習慣;スティーブン・R・コヴィー」を沖縄で読み、話し合い、今とこれからを見直す合宿。

驚愕の「MVP受賞」

覚悟が結実した四半期MVP。受賞の瞬間、何を思いましたか?

それが、本当にお恥ずかしい話なのですが…。MVP受賞の連絡がチャットで届いた時に、それを見た瞬間の私の感想は、「あ、これ絶対に誰かと送り間違えてるな」でした。

あまりにも自分に自信がなかったので、運営リーダーが宛先を間違えて私に送ってしまったのだと思い、余計な指摘をするのも申し訳ないと、2時間ほど既読のまま放置してしまったのです。

その後、上司から「真央ちゃん、チャット見た? おめでとう!」と追い連絡が来て、ようやく「えっ、本当に私なのですか!?」とパニックになりました。評価されたのは、営業数字だけでなく、学生チームの枠を超えてCS全体の業務フローを整理し、受電効率を劇的に改善したことでした。そして、誰もが面倒くさがる細かい事務作業や管理業務を、完璧にこなしてきた姿勢でした。

「内向的で電話が苦手」という、営業組織ではマイナスに見られがちな私の特性が、正しく評価された。そのことが何より嬉しく、自分を信じる強さをくれました。

リーダーとしての苦闘

リーダーとなった今、視座はどう変化しましたか?

自分のパフォーマンスだけを気にしていればよかった頃とは違い、一人ひとりの感情や成長に向き合う難しさに、今でも直面しています。

正直、自分の感情をコントロールできず、溢れる想いが涙になってしまうこともあります。そんな時、以前、取締役の松尾さんからいただいた言葉が、今の私の指針になっています。

「No.2になりたい、誰かを支えたいと言うなら、まずはどこかの領域でNo.1になってみせろ。そうでなければ、支えることなんてできない」

非常に厳しい、でも愛のあるアドバイスですね。

本当にその通りです。「誰かをサポートするのが得意だから」という言葉は、自分が責任から逃げるための言い訳だったことに気づかされました。真に誰かを支えたいのなら、自分が圧倒的な責任を持ち、誰よりもその領域に精通した「No.1」でなければならない。

今は、リーダーとしてメンバーと向き合いながら、同時に自分の武器である「仕組み化」において誰も追いつけない存在を目指しています。

──最後に、この記事を読んでいる学生へメッセージをお願いします。

私は、和漢の中に「内向的な人間でも、ここまで輝けるんだ」という新しい成功モデルを作りたいと思っています。華やかな営業成績で組織を引っ張るタイプだけが正義ではない。地道に土壌を整え、仕組みを作り、論理的に組織を守る人間も、同じように価値がある。それを証明していきたいです。

もし今、あなたが「やりたいことがない」とか「自分には誇れる武器がない」と悩んでいたとしても、全く問題ありません。私もそうでした。でも、一歩踏み出し、目の前の誰かのために必死に手を動かしてみれば、道は必ず開けます。

和漢は、あなたの「期待に応えたい」という純粋な想いを、全力で受け止め、最高の「覚悟」へと変えてくれる場所です。私と一緒に、あなたらしい貢献の形を探してみませんか?

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